「ミスをしたら怒られる。」
「また失敗したらどうしよう。」
そんな気持ちから、シュートを打てる場面でもパスを選んでしまったり、自分から積極的にプレーできなくなったりしたことはありませんか。
私も、ミスを恐れるあまり消極的なプレーばかりしていた時期がありました。
ですが今は、ミスをしないことよりも大切なことがあると思っています。
それは、ミスをした後にどう行動するかです。
バスケットボールでは、どんなに上手い選手でもミスをします。
プロ選手でもシュートを外しますし、パスミスやターンオーバーもあります。つまり、「ミスをしない選手」を目指すことは現実的ではありません。
だからこそ大切なのは、ミスを引きずることではなく、そのミスから何を学び、次のプレーにつなげるかです。
例えば、シュートが短かったなら足の使い方を見直す。ディフェンスで抜かれたなら、立つ位置や足の運び方を振り返る。
失敗をしたからこそ、「どこを修正すればいいのか」が見えてきます。
もし一度も失敗しなければ、自分の課題に気づくこともできません。
また、失敗を経験しているからこそ、成功したときの理由も深く理解できます。
何度もシュートを外した経験がある人は、「なぜ今回は入ったのか」を考えられます。
何度もディフェンスで抜かれた経験がある人は、「なぜ今回は止められたのか」を理解できます。
成功だけでは得られない学びを、失敗は与えてくれるのです。
もちろん、ミスをしてもいいから何も考えずにプレーしていいという意味ではありません。
成功させたいという気持ちを持ちながら挑戦することが大切です。
そして、もし失敗してしまったら、その失敗を次につながる材料にしてください。
ミスをした後に落ち込み続けても、過去のプレーは変えられません。
しかし、その後の行動は自分で選ぶことができます。
切り替えてディフェンスを頑張るのか。
次は成功させるために原因を考えるのか。
その積み重ねが、未来のプレーを変えていきます。
私は、失敗は成長するための道しるべだと思っています。
失敗があるから修正できます。
修正を繰り返すから上手くなります。
そして、その積み重ねが自信にもつながっていきます。
バスケでは、ミスをしないことを目標にする必要はありません。
むしろ、成功か失敗かの基準が見えやすい結果にとらわれないことが重要です。
シュートが入れば成功、外れたら失敗。
試合に勝てば成功、負ければ失敗。
もちろん結果も大切です。
しかし、それだけで自分を評価していると、結果が悪かった日には「今日はダメだった」と感じやすくなります。
そこで意識してほしいのが、プレーに目的を持つことです。
例えば、「ボールをもらったときには、次にどうプレーするか先に判断しておく」「練習した個人技を実践で試してみる」「体の向きを意識してプレーする」など、自分で目的を決めてプレーしてください。
もし、シュートが外れても目的を達成できていたら、価値のあるプレーです。
目的を持ってプレーすると、評価基準が「成功か失敗か」ではなく、「目的に近づけたかどうか」に変わります。
そう考えられるようになると、一つひとつのミスに振り回されることも少なくなります。
最終的には、ミスをした後でも前を向いて行動できる選手になれます。
今日の失敗は、明日の成長につながるかもしれません。
だから、失敗を恐れて挑戦をやめるのではなく、失敗から学ぶことを恐れない選手になってください。

