「質の高い練習をしよう。」
バスケットボールをしていると、一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。
もちろん、質の高い練習は大切です。
しかし、新しい技術や考え方を身につけるとき、最初から質の高い練習をすることはできません。
なぜなら、「何が正しいのか」をまだ知らないからです。
私は、「量をこなす」とは、ただ同じ練習を何百回も繰り返すことではないと思っています。
本当の意味での量とは、たくさんの経験を積むことです。
成功する経験。
失敗する経験。
挑戦する経験。
修正する経験。
そして、「できた」という成功体験を積む経験。
こうした経験を重ねることで、自分に合った方法が少しずつ見えてきます。
例えば、新しいシュートフォームに挑戦したとします。
最初から完璧に打てる人はほとんどいません。
ボールが短くなったり、左右にそれたり、フォームが崩れたりするでしょう。
でも、その失敗にはすべて意味があります。
「ボールのつかみ方が合っていなかった」
「足の動きを連動できなかった。」
「リリースが早すぎた。」
「肘が開いていた。」
失敗を経験したからこそ、自分が修正するべき課題に気づくことができます。
もし失敗を一度も経験しなければ、どこを改善すればよいのかも分かりません。
つまり、失敗は成長を妨げるものではなく、成長するための道しるべなのです。
そして、失敗と修正を繰り返していくうちに、自分に合ったやり方が見つかります。
この状態が、質の高い練習へと近づいた状態です。
質の高い練習とは、最初から知っているものではありません。
たくさんの経験の中で、「これは違う」「この方法ならうまくいく」と学び続けた先にあるものです。
だから、最初から完璧を求める必要はありません。
大切なのは、失敗を恐れずに挑戦し、そこから学ぶことです。
また、練習では目的を持つことも忘れてはいけません。
ただ回数をこなすだけでは、経験は積み重なっても学びは少なくなってしまいます。
「今日はフォロースルーを意識する。」
「今日はディフェンスで一歩目を速くするために姿勢を変えてみる。」
このように目的を決めて取り組めば、一つひとつの経験が意味のあるものになります。
成功しても、失敗しても、「なぜそうなったのか」を考える習慣が、あなたを成長させてくれます。
成長とは、一度で正しい答えにたどり着くことではありません。
失敗して、修正して、また挑戦する。
その繰り返しによって、少しずつ正しい道へ近づいていくものです。
質の高い練習は、才能のある人だけができるものではありません。
経験を積み重ね、失敗から学び続けた人がたどり着けるものです。
だから、最初から質だけを求めすぎなくても大丈夫です。
まずは挑戦し、多くの経験を積んでください。
その一つひとつの経験が、やがてあなたにとって本当に価値のある「質の高い練習」をつくってくれるはずです。
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